「ワールドビュッフェ」パリオ福井店の営業再開にめど 岐阜県各務原鵜沼店も

北陸フードシステムズが運営していた「神戸クック・ワールドビュッフェ パリオシティ福井店」の看板=2019年3月、福井県福井市

 2月に自己破産した北陸フードシステムズ(福井県鯖江市水落町2丁目)が運営していた福井市のショッピングセンター、パリオシティ内の県内最大規模レストラン「神戸クック・ワールドビュッフェパリオシティ福井店」について、破産管財人は7月15日、三洋堂ホールディングス(HD、本社名古屋市)に店舗資産を売却したと発表した。三洋堂HDが神戸クック福井店を運営、10月末の営業再開を目指す。

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 神戸クック福井店は北陸フードが神戸物産(兵庫県)とフランチャイズ契約し、2018年11月にオープンした。店舗面積は飲食店として県内最大級の1053平方メートルで、世界各国の料理をビュッフェスタイルで提供。だが新型コロナウイルス禍で北陸フードの経営が悪化し、2月に破産手続きが開始決定され、神戸クック福井店も閉鎖していた。

 店舗を譲り受けた三洋堂HDは東証スタンダード上場で、中部地方を軸に三洋堂書店などを展開。同HDによると、飲食事業への進出を目指して神戸クックのフランチャイズを模索していたという。福井店の建物所有者のヤスサキ(福井市)と賃貸借契約を結んだ。

 同HDはこのほか、神戸クックの各務原鵜沼店(岐阜県各務原市)も譲り受けた。

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