陸上元五輪選手・髙瀬さんが指導 長崎県対馬で「かけっこ教室」

速く走る方法を児童に伝えた髙瀬さん(右)=対馬市、峰総合運動公園陸上競技場

 陸上男子短距離の日本代表として、ロンドン、リオデジャネイロの五輪2大会に連続出場し、2021年に現役引退した髙瀬慧さん(33)=富士通=による「かけっこ教室」が16日、長崎県対馬市であり、地元小学生がオリンピアンから速く走るこつを学んだ。
 一流アスリートと触れ合い、子どもたちにスポーツの魅力を知ってもらおうと、市教委が主催。児童約30人が参加した。
 髙瀬さんは100メートル、200メートルの世界記録保持者ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が、1歩で最大約3メートル進むことを紹介し、「速く走るには足の歩幅と進む距離が大切」とアドバイス。順天堂大時代の先輩で、陸上競技指導者の大西正裕さん(34)とともに、正しい姿勢での走り方などを児童に伝えた。
 市立仁田小6年の須川みおさん(12)は「とても分かりやすかった。学んだことを生かし、次の大会で新記録を出したい」。教室を終えた髙瀬さんは「元気に楽しんでもらえた。きょうが、対馬から夢や目標に向かって頑張るきっかけになれば」と話した。

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