【佐野】富士町の唐澤山神社で16日、恒例の納涼行事「風鈴参道~天明鋳物 涼音(すずね)の杜(もり)」が始まった。
境内や参道には市の伝統工芸「天明鋳物」の風鈴が約500個飾られ、セミの鳴き声をバックに「チリン、チリン」と涼しい音色を響かせている。
今年は秋に開催される「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」にちなみ、イチゴをかたどった「いちご風鈴」も登場。同神社の佐野由希子(さのゆきこ)禰宜(ねぎ)は「こんな時代だからこそ一期一会、人との出会いは大切。耳だけでなく、目でも楽しんでほしい」と話している。
群馬県太田市から訪れた60代の夫婦は「天明鋳物の風鈴はとても癒やされる」と耳を傾けていた。
8月28日まで。同13、14の両日には、ちょうちんを持って夜の風鈴参道を散策する「夜間参拝」も行われる。