純利益6億9600万円で過去最高 2022年5月期決算 ヤマシタヘルスケアHD

 山下医科器械(長崎県佐世保市)を傘下に置くヤマシタヘルスケアホールディングス(HD、福岡市)が14日発表した2022年5月期連結決算は、純利益が前期比2.6%増の6億9600万円で、HD設立前を含め06年の上場以降、最高となった。売上高は551億4500万円。会計基準変更に伴い前期と比較できないが、従来の方法での売上高は729億3200万円と上場以降最高だった。
 新型コロナウイルス流行を受け、取引先医療機関で減少していた手術や検査が一定回復。コロナ対策補助金の継続で医療機関の設備投資が進んだことなどもあり、内視鏡関連製品といった中核の医療機器販売業が伸びた。
 営業利益は同3.9%減の9億3千万円、経常利益は同2.2%減の10億300万円。医療機関の業務効率化を支援する新会社の設立や、IT関連、人材など将来を見据えた先行投資が要因とした。
 23年5月期は、売上高531億1700万円、純利益3億9500万円を見込む。

© 株式会社長崎新聞社