広島で被爆した人たちの証言を記録したドキュメンタリー映画が完成し、試写会が開かれました。
「for you 人のために」は、広島の被爆者や当時を知る人を2年にわたって取材してつくられたドキュメンタリー映画です。
監督の松本和巳さんは、原爆をテーマにした映画の制作は2回目で、「戦争とは何なのかを人のために尽くした広島の方の証言を通して伝えたい」と話しました。
映画で証言をした被爆者の森重昭さんは、上映後のあいさつで、原爆で犠牲になったアメリカ軍捕虜の足跡を追い続けた思いを語りました。
森重昭さん
「わたしは（捕虜が捕えられていた）中国憲兵隊司令部の隣りの学校に通っていた人間です。そのこと（米兵捕虜が亡くなったこと）だけはどんなことがあっても遺族に知らせたかった」
映画を見た人
「こういうことが繰り返されないように語り継いでいかないといけないと思った」
映画は、来月5日から東京の劇場で公開され、全国で順次、上映される予定だということです。
