広島のご当地野菜「狩留家なす」 新たな町おこし計画 農園レストラン

広島市 安佐北区 狩留家町のご当地野菜「狩留家なす」です。週末、開かれた収穫祭では、新たな町おこし計画が明らかになりました。

広島市 安佐北区 狩留家町です。広島駅からJR芸備線で30分余り…。先週土曜日、大勢の人たちが駅に降りて来ました。

RCC

訪れた人たち
「狩留家なすを収穫するのが楽しみです」
「とってもおいしいです。ジューシーで」
「初めいただくので、楽しみにしています」

狩留家なす収穫祭は、地元のNPO狩留家が主催したもので、コロナ禍の影響で3年ぶりの開催です。

畑では収穫体験が行われ、参加者は農家のアドバイスを受けながらナスを収穫していました。

RCC

狩留家なすは、もともと、町内の農家が自家用に栽培していた白ナスです。味がいいことから町の特産品として栽培。ことしで10年目を迎えました。会場では地元の女性グループが作った名物の焼きナス丼が振る舞われました。

RCC

食べた人
「おいしいですよ」

また、安佐南区のレストランがキッチンカーを出して出張調理。洋風のナス料理を盛り合わせたプレートが参加者に提供されました。

RCC

食べた人
「とてもおいしいです」

― 来たかいがあった?
「はい。とっても」

実は、この洋風ナス料理…、主催者が新たな町おこしのために依頼した試作品でした。

NPO狩留家 黒川章男理事長
「農園レストランを作って、物販のできる小さな狩留家の拠点の中の拠点づくりに取り組もうとしております」

NPOは、そのための空き地を確保して、隣接する山に公園を整備する考えです。

黒川理事長
「自然の森児童公園にすることができれば、子どもが集う狩留家は必ずよみがえります」

RCC

出張調理を行った企業は、「正式に要請があれば協力したい気持ちはある」と話します。

EVENTOS 川中英章代表
「気持ちは大いにあります。ただ、わたしらだけががんばって何とかなる地域ではなかなかない。それこそ、JRさまにもいくらか協力をいただいたり…」

来賓の広島市長は…。

広島市 松井一実市長
「さらに大きな夢を描いていただいて、広島市総力を挙げて、みなさま方の夢かなう町、これからもお願いします」

夢の実現に向け、関係者の協力は得られるのか? 特産ナスの栽培が始まって10年…。山間の町の挑戦は新たな段階を迎えています。

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