神奈川の特殊詐欺被害16億円 今年上半期、「おれおれ」「還付金」急増

神奈川県警

 神奈川県警は13日、今年上半期(1~6月)に認知した特殊詐欺の統計(暫定値)を発表し、被害額が前年同期比約6億600万円増の約16億3600万円に達したと明らかにした。件数も同230件増の833件と急増した。親族を装う「おれおれ詐欺」と、医療費などの還付が受けられると言って現金を振り込ませる「還付金詐欺」の被害増加に歯止めがかかっていない。

 手口別では、おれおれ詐欺の被害額が同約4億400万円増の約8億3200万円(326件)と倍増した。全体の被害額の約51%、件数の約39%を占め最多だった。還付金詐欺は同約2.6倍となる約3億7700万円(280件)に上った。全体の被害額の約23%、件数の約34%を占めた。

 キャッシュカードを詐取したり、別のカードにすり替えて盗んだりして現金を引き出す手口は、同約6500万円減の約2億1900万円(187件)。架空請求詐欺が、同約2500万円増の約1億8800万円(34件)と続いた。

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