山口県では線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続き、大雨災害の危険度が急激に高まっているところがある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。
前線が大陸方面から西日本へのびており、黄海には前線上の低気圧があって東へ進んでいる。低気圧は19日(火)から20日(水)にかけて、日本海を東へ進む見込み。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発となり、西日本は20日(水)にかけて、東日本は19日(火)から20日(水)にかけて、大気の状態が非常に不安定となる。
九州北部(山口県を含む)、九州南部地方では19日(火)午前中にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。その他の西日本でも、20日(水)にかけて、東日本は19日(火)から20日(水)にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要となる。
落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要で、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。ひょうが降ることも予想されるため、農作物や農業施設の管理にも注意が必要だ。
身の安全を守る行動を 崖・川から離れる 高い場所へ
■すでに大雨警戒レベル4の避難指示が出ていたら、災害が起きる前に今すぐ避難
■避難場所への避難が危険な場合は、少しでも崖や沢から離れた建物や浸水しにくい高い場所に移動
■避難情報がまだ出されていなくても、少しでも危険を感じたら身の安全を図る行動を
■線状降水帯がかかる大河川の下流部では、今後危険度が高まる可能性にも留意
予報用語における線状降水帯
次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域。