【7/23〜、千葉県袖ケ浦市】川原井里見城と小坪館の御城印が販売開始

7月23日(土)より、真光寺や袖ケ浦市観光協会など5施設において川原井里見城と小坪館の御城印が発売されます。

販売開始日:
2022年7月23日(土)
※観光協会での販売開始は7月25日(月)

販売価格:
各300円(税込)

販売場所:
一般社団法人袖ケ浦市観光協会
FARM COURT袖ケ浦
袖ケ浦公園 レストハウス菖蒲
Yショップつるや
真光寺

袖ケ浦市観光協会の大島さんからコメントをいただけたのでご紹介します。

大島さんからのメッセージ

いよいよ袖ケ浦市の御城印に新たな御城印が販売開始されます。

今回は、小坪館、川原井里見城の同時販売開始となり、これで袖ケ浦市の発行御城印は3城となります。どちらのプロデュースも山城ガールむつみさんによるもの。

両城ともに、現地の歴史を取り込んだ素晴らしいデザインのものに仕上げていただきました。是非この御城印を片手に現地の散策をお楽しみいただければと思います。

デザインを担当された山城ガールむつみさんからもコメントをいただけましたのでお読みください。

山城ガールむつみさんからのメッセージ

川原井里見城は里見亦四郎の居城という伝承を持ち、「ジョウヤマ(城山)」の字名が残っています。現在、「ジョウヤマ」と呼ばれる最高地点はゴルフ場となっています。周辺には「軍坪(いくさつぼ)」「番所」「番所谷」「番所前」「長堀」などの地名が残っています。

山を越えた西方に真里谷武田氏、里見氏、小田原北条氏いずれかの築城と考えられている川原井城があることからも、この付近が諸勢力の入り交じる重要な場所であったことが分かります。
川原井里見城の城下には美しい谷津の風景が残っています。また、谷を見下ろすように築かれた物見台跡と思われる平坦面が残るなど、当時の面影を感じることができます。それらの谷津や大月川の対岸にある真光寺、そして松川や街道などがわかる地図をモチーフにしました。
大月川に面した丘陵部には礫石(つぶていし)が集積されていたと伝わることから礫石をデザインし、物見台から周囲を見張る兵士をイメージしました。あわせて、里見氏の家紋を配置しました。

小坪館は現在の中川小学校付近が小坪館の推定地とされています。周辺には小坪館との関係も考えられる「榎戸」という小字名、「中溝」という伝承地名も残っています。
小坪館の詳細は不明ですが、鎌倉時代前期には、横田郷の在地領主と考えられる「横田悪四郎入道」なる人物が上総国御家人として記録されています。戦国期になると横田郷は真里谷武田氏の支配を受け、武田氏の流れをくむと言われる葛田氏が在地領主となっていた可能性があります。葛田氏の初代とされる信恒は、里見義尭と戦ったのち里見氏の軍門に下り、横田郷を与えられたと伝わります。
小坪館が築かれた横田郷は、中世期には上総国畔蒜荘の荘園が広がっていて調査されています。御城印は横田郷の復元鳥瞰図をモチーフにするとともに、街道や地形の分かる地図をデザインしました。
あわせて、戦国期には真里谷武田氏、続いて里見氏の支配下にあったと推察されることから武田氏と里見氏の家紋を配置しました。

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