アンドルー王子のインタビューを主題にした映画を製作へ「なぜこれを引き受けたのか?」

アンドルー王子のインタビューがBBC製作の映画『スクープ』で特集される。2019年11月に同局の番組『ニュースナイト』でキャスターのエミリー・メイトリスから、性犯罪者の故ジェフリー・エプスタイン氏との友人関係について尋ねられたインタビューで、同新作でその詳細を掘り下げるという。

今年米国での性的暴行に関する民事訴訟を受けて、王室の称号や軍の名誉職をエリザベス女王に返上していた王子を、同新作ではヒュー・グラントが演じると噂されているが、プロデューサーのヒラリー・サーモンは「誰も決定していない」と強調しつつ、王子役について「もちろんアイデアはあります」と濁していた。また、サーモンはいくつかの事務所に募集をかけたことを認め、「彼らのリアクションはいつも同じで、『ワオ』というものです」と続けている。

また、同新作の脚本は『Your Honor/追い詰められた判事』で知られるピーター・モファットが担当する。モファットはデッドラインにこう語る。「このスクープをBBCの『ニュースナイト』のチームがどう手に入れたのかについてです。そしてその撮影をどう実現したかについてです」「そして、一体彼(アンドルー王子)はなぜこれを引き受けたのか?BBCのエミリー・メイトリスとの大規模なロングインタビューをすることはいい考えだとなぜ彼は考えるに至ったのか?ということです」

同新作は『ニュースナイト』の元プロデューサー、サム・マクアリスター著の新刊『Scoops: Behind the Scenes of the BBC's Most Shocking Interviews』 をベースにしたもので、マクアリスターは同書の中で、自分、エミリー、同番組の元エディターのエスメ・レン、当時の編集局長スチュワート・マクリーンらがこのインタビューにどうこぎつけたのかを回想している。

ちなみに同映画でのインタビューは再現シーンとなり、実際のBBCの記録映像は使われない予定だ。

性的暴行で王子を訴えていたヴァージニア・ジュフリー氏(旧姓ロバーツ)は以前、エプスタインと当時彼の恋人だったギレーヌ・マクスウェルから2001年に王子と性行為を強要されたと主張していた。一方、王子は未成年だったジュフリー氏への性暴行を頑なに否定するも、民事裁判が始まる数週間前になって1200万ドル(約16億7000万円)の和解金を支払い、ジュフリー氏が立ち上げた性的人身売買に関するチャリティ団体への寄付も行ったとされている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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