ベースボールチャレンジの頭文字を冠したBCリーグに“過去最大”の挑戦を志す男が登場だ。19日に栃木ゴールデンブレーブス（GB）が入団を発表した、お笑いコンビ「ティモンディ」の高岸宏行（たかぎしひろゆき）。29歳のオールドルーキーは「何歳からでも挑戦は遅くない。挑戦自体が楽しいとみんなに伝えたい」と目を輝かせた。25日に栃木市のエイジェックさくら球場で行うチーム練習に初参加する予定という。
会見には寺内崇幸（てらうちたかゆき）監督、成瀬善久（なるせよしひさ）選手兼投手総合コーチらと登場。トレードマークのオレンジ色のスーツでなく栃木GBのユニフォームを着た高岸は「このチームの一員となり、みんなを応援できることが幸せ」と笑顔で第一声を発した。
6月に球団からオファーを受け、同月のトライアウトで栃木GBの打者を相手に好投。自身のキャッチフレーズである「やればできる！」を体現した。芸人となってからも日々のトレーニングを欠かさず「何かチャンスがあればと継続してきたから対応できた」と振り返った。
戦力としても評価する寺内監督は「三振を取れる球もあるし修正力もある。この挑戦は本人、チーム、地域にとっても大きなこと」。本人の「全部やりたい」という意向を受け、首脳陣は先発、中継ぎ、抑え投手と幅広くマウンドを任せたい考え。
多忙なスケジュールの中でも「（野球の）練習も（芸人の）仕事も100％。軸足は全部」と力強く宣言。現時点でNPB入りを目指す考えはなく「全てを懸け準備していくことしか考えていない。100球あれば100球全てに魂のこもった球を投げられるようになりたい」と全力投球で挑む覚悟を示した。
