岸田内閣・自民党の支持率はやや低下、立憲、維新の支持率は上昇 2022年6月世論調査まとめ

 6月中に行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関8社、および選挙ドットコムの世論調査の結果をまとめ、比較しました。なお、各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。
(NHKは3回世論調査を行っていますが、最新の6月24-26日に行われた調査をここでは反映しています)

岸田内閣の支持率は約3ポイント低下

6月の調査では、内閣支持率は低下に転じました。全体としては約57.0%から、54.0%に低下しています。これにより、内閣支持率の連続上昇は3ヶ月でストップしました。
個別の調査では、5月の調査から支持率が上昇したのはJNN(TBSテレビ)の調査で、前回5月7-8日の調査から2.4ポイント上昇の64.5%となりました。それ以外の調査ではすべて支持率は低下しており、もっとも低下したのは日本経済新聞・テレビ東京の調査で、5月27-29日の調査より6.0ポイント低下の60.0%になっています。

内閣不支持率は、5月の調査から上昇に転じています。全体としては約24.6%から、28.4%になりました。
個別の調査では、5月の調査から不支持率がもっとも上昇したのは毎日新聞・社会調査研究センターの調査で、前回5月21日の調査から7.0ポイント上昇の44.0%になりました。そのほかの調査もおおむね不支持率は上昇しており、唯一低下したJNNの調査では、前回より0.2ポイント低下の31.6%になりました。

自民党の支持率は低下、立憲民主党、日本維新の会は上昇傾向

政党支持率はどうでしょうか。与党である自民党の支持率は、全体を通してはおよそ2ポイントの低下となりました。数値としては前回の約40.2%から、38.2%に低下しています。
個別の調査では、前回の調査からもっとも支持率が上昇したのは選挙ドットコム・JX通信の調査で、前回5月14-15日の調査より3.5ポイント上昇の35.5%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのは日本経済新聞・テレビ東京の調査で、前回より6.0ポイント低下の45.0%になっています。

野党第一党の立憲民主党は、全体を通しては微増という形になっています。数値としては約6.1%から、6.5%になりました。
個別の調査では、5月の調査からもっとも支持率が上昇したのはANN(テレビ朝日)の調査で、前回5月21-22日の調査より2.1ポイント上昇の8.9%になりました。反対に、前回の調査よりもっとも支持率が低下したのは毎日新聞・社会調査研究センター、JNN、選挙ドットコムの3つが並び、それぞれ前回より1.0ポイント低下の7.0%、4.6%、10.7%となっています。

日本維新の会もまた、支持率は上昇傾向です。全体を通しては約4.9%から、6.3%に上昇しました。
個別の調査では、もっとも支持率が上昇したのは読売新聞・日本テレビ(前回の調査は5月13-15日に実施)、毎日新聞・社会調査研究センター、日本経済新聞・テレビ東京の調査で、それぞれ前回の調査より2.0ポイント上昇の5.0%、13.0%、8.0%になりました。もっとも支持率が低下したのは選挙ドットコム・JX通信の調査で、前回より1.4ポイント低下の5.7%になりました。

<参考>JNN(TBSテレビ) 世論調査(6月4~5日実施、回答数1207)
読売新聞・日本テレビ 世論調査(6月3~5日実施、回答数1060)
選挙ドットコム・JX通信 世論調査(6月11~12日実施、回答数983)
時事通信 世論調査(6月10~13日実施、回答数1234)
共同通信 世論調査(6月11~13日実施、回答数1051)
毎日新聞・社会調査研究センター 世論調査(6月18日実施、回答数995)
ANN(テレビ朝日) 世論調査(6月18~19日実施、回答数1043)
日本経済新聞・テレビ東京 世論調査(6月17~19日実施、回答数912)
NHK 世論調査(6月24~26日実施、回答数2049)
(データ分析・執筆:若林良)

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