県内で大雨 鉄道運休や休校相次ぐ 倒木で通行止めも

山からの倒木でふさがれた市道=19日午前11時半、真庭市後谷畝

 前線や低気圧の影響で19日の岡山県内は大雨に見舞われ、鉄道の運休や学校の休校などが相次いだ。20日には雨はいったん小康状態となるものの、西から別の低気圧が接近しており、岡山地方気象台は災害への注意を呼び掛けている。

 18日正午の降り始めから19日午後7時までの降水量は、鏡野町富110ミリ▽新見市千屋104.5ミリ▽奈義町97.0ミリ▽津山市90.0ミリ▽岡山市中心部70.5ミリ―など。

 同気象台によると、21日に前線を伴う低気圧が近づき雨を降らせる見込み。「地盤が緩んでいる可能性があり、引き続き土砂災害への警戒が必要」としている。

 県危機管理課によると19日午後5時現在、岡山市北区建部町西原の県道宮地鹿瀬線と、新見市草間の県道北房井倉哲西線で、大雨による倒木で全面通行止めがあった。

 真庭市では、同市後谷畝の市道が倒木で一時通行止めとなったが、けが人はなかった。

 大雨警報の発令により真庭、高梁市などの10市町では、公私立の小中高校と特別支援学校の計103校が臨時休校した。

 JR西日本岡山支社は、岡山―出雲市間の特急やくもの始発から上下4本を運休。芸備線新見―備後落合間、姫新線中国勝山―新見間、因美線津山―智頭間でも運転を取りやめた。

 県は旭川水系の旭川ダム(岡山市)、高梁川水系の河本ダム(新見市)の放流量を増やした。下流では水位が上昇するとみて注意を呼び掛けている。県河川課によると、放流量は19日午後7時現在、毎秒で旭川ダムが500トン以上(通常60トン以下)、河本ダムが110トン以上(同23トン以下)。

水しぶきを上げて走る車=19日午後2時、岡山市北区駅元町(画像の一部を加工しています)

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