
【台北共同】台湾の蔡英文総統は19日、訪台している米国のエスパー前国防長官と総統府で会談した。エスパー氏は「中国は法の支配に基づく世界秩序を弱体化させ、全ての自由を愛する人々を脅かしている。台湾はこの戦いの最前線にいる」と述べ、民主主義国家は台湾を守るために立ち上がる必要があると訴えた。会談に中国が反発するのは確実だ。
エスパー氏の訪台は、米国内で対中強硬論と台湾擁護論が超党派で高まる中、台湾支援を明確に打ち出す動きの一環。同氏は、中台が不可分の領土だとする中国側の主張に基づく「一つの中国」政策は「既に必要ない」と強調した。