荒崎海岸で遺骨を発見 戦没者ものか 僧侶がガマフヤーの具志堅さんと収集体験中に 沖縄・糸満市

 【糸満】仏教僧の鴨下祐一さん(38)=宜野座村=が6月19日、沖縄県糸満市の荒崎海岸で戦没者のものとみられる遺骨を発見した。遺骨は20センチ弱で腕の一部とみられる。同26日に糸満署と県平和祈念財団戦没者遺骨収集情報センターが現場を確認し、同センターが遺骨を預かった。今後、厚労省が分析をする見通し。

 現場は「ひめゆり学徒隊散華の跡」の碑近くで、朽ちた手りゅう弾や5銭硬貨も見つかったという。鴨下さんは「こんなにすぐ遺骨が見つかるとは驚いた。収集されていない遺骨がまだ多くあると実感した」と話した。

 鴨下さんらは6月、沖縄戦の慰霊をし、基地をなくすことを祈る「東亜細亜平和行進」を開催した。平和行進の一環で遺骨収集ボランティア・具志堅隆松さんの指導を受けながら遺骨収集を体験し、遺骨を発見した。

 (伊佐尚記)

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