東・西日本は9月にかけて暑さ厳しい 10月は太平洋側で曇りや雨の日多く 気象庁3か月予報

 気象庁は19日(火)、向こう3か月(8~10月)の予報を発表した。暖かい空気に覆われやすいため、向こう3か月の気温は東・西日本と沖縄・奄美で高く、北日本で平年並みか高い見込み。向こう3か月の降水量は、全国的にほぼ平年並みと予想されるが、10月は気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすいため、東・西日本の太平洋側と沖縄・奄美の降水量は平年並みか多くなりそうだ。

 ラニーニャ現象の影響で、積乱雲の発生は太平洋赤道域の日付変更線付近で少ない一方、アジア大陸南部からフィリピンの東にかけて多い見通し。上空の偏西風はユーラシア大陸から日本の東にかけて平年より北を流れやすく、チベット高気圧は期間の前半は平年に比べて北に偏り、太平洋高気圧が日本付近に張り出しやすくなりそうだ。このため、全国的に暖かい空気に覆われやすい見込み。

8月 平年より暑い

 北日本の天気は、数日の周期で変わる見込み。東・西日本と沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多くなりそうだ。

9月 残暑あり

 北・東日本と西日本の日本海側は、天気は数日の周期で変わる見通し。西日本の太平洋側と沖縄・奄美は、平年と同様に晴れの日が多くなりそうだ。

10月 秋晴れ少ない

 北日本と東日本の日本海側では、天気は数日の周期で変わる見通し。西日本の日本海側は天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多くなりそうだ。東・西日本の太平洋側と沖縄・奄美の天気は数日の周期で変わるが、気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすいため、平年に比べて晴れの日が少ない見込み。

エルニーニョ/ラニーニャ現象とは

 エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象のこと。逆に、同じ海域で海面水温が、平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれる。ひとたびエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こると考えられている。

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