赤磐署(岡山市東区瀬戸町瀬戸)は16日、県警や消防、自衛隊と合同で、初めての職業説明会を同署で開いた。住民の安心・安全を守る組織同士がそろい踏みし、仕事のやりがいや魅力をPRした。
各組織とも、ハードな訓練や厳しい規律などのイメージが色濃く残る。学生に親しみやすさをアピールし、一人でも多くの優秀な人材を呼び込もうと企画。管内の高校生や大学生の43人が参加した。
最初に、警察、消防、自衛隊ごとに分かれ、担当者がスライドやパンフレットで具体的な業務内容や、給与、休日、勤務実態などを丁寧に説明。参加者は、臨場感ある体験談や仕事の裏話などに耳を傾け、将来に思いをはせた。
同署の敷地には、組織ごとにブースが設けられた。警察はパトカーや白バイ、装備品などを並べたほか、豪雨災害時の活動を写真で紹介。消防はコンロ火災を想定したVR(仮想現実)体験や消防服の試着、自衛隊は南極の氷や車両を展示し、笑顔で売り込んだ。
赤磐署の難波康弘署長は「民間では味わえない仕事の達成感や充実感がある。少しでも理解を深めてもらい、学生のみなさんに門をたたいてほしい」と話した。