躍動する大阪の街、多彩な建築文化をめぐる本『新・大阪モダン建築』

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『新・大阪モダン建築』

1945年〜73年の都市・大阪の変遷を建築物をテーマに紹介した本。戦後復興から1970年の大阪万博へと「躍動する大阪の姿」を現在の視点から見つめます。

新・大阪モダン建築
監修・編著:橋爪紳也/編著:髙岡伸一・三木学
出版社:青幻舎

表紙の写真に魅かれてこの本を手に取りました。女性の背景の建物は1965年に建てられた御堂ビル。日本万国博覧会協会事務所が入っていたそうです。

大阪の代表的な建築を紹介する本書。とくに都市計画や都市開発と関係する建築を取り上げています。また、大阪万博の建築をより詳しく解説しています。

大阪プール、大阪球場、阪急航空ビル、通天閣(2代目)、梅田コマ・スタジアム、大阪・新歌舞伎座、大阪神ビルディング、新大阪駅、阪急三番街……。戦後復興から高度成長期、大阪万博の建築を当時の写真を見ながらたどるうち、大阪の多彩で美しい建築文化が浮かび上がってきます。ただ、建築物の紹介ページの最後には「現存せず」と記されたものが多くちょっとせつなさも感じます。

高度成長期の始まりの頃、当時の憧れだった公団のマンモスアパートに、作家や女優など有名人が多く住んでいたというエピソードも印象的です。その頃の街の若々しく華やかな空気が伝わってきます。

ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ

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