ようやくファンたちの〝聖地〟ができた三浦春馬さん

2020年に30歳で急逝した俳優の三浦春馬さんの三回忌にあたる18日、所属事務所のアミューズが公式サイトで東京・中央区の築地本願寺に納骨したことを報告した。

各スポーツ紙によると、三浦さんの母親の「ファンの皆様が心を寄せることができる場所を用意したい」との意向から先日、納骨を済ませたという。

三浦さんの母親もメッセージを寄せ、《あの日から2年という月日が経ちました。この間、多くのファンの皆様からの大きな愛を感じながら、春馬のそばで少しずつ前を向きながら過ごしてまいりました。今まで、皆様に気持ちをお寄せいただける場所をご用意できなかったことを心苦しく思っておりました》と胸中を吐露。

三回忌を迎えるにあたり、事務所と相談しのうえで同所に納骨することを決めたとし、《これが皆様のことを何よりも大切に思っていた彼のために、今私ができることだと思っております。これからはこの場所が、春馬を愛してくださる皆様にとって温かな場になることを心から願っています》とした。

「いまだに多くのファンに愛されている三浦さんだが、所属事務所の説明に納得が行かずに不満を抱えていたファンも多かった。おまけに、三浦さんの納骨が行われず、〝春友さん〟と呼ばれる熱烈なファンたちは行き場所がなく、春馬さんの地元の近くにオープンしたカフェがファンにとっての〝聖地〟となっていたが、ようやく、いつでもファンが訪れることができる場所ができた」(芸能記者)

三浦さんが出演した、昨年公開の「映画 太陽の子」が、8月5日に東京・渋谷のシダックス カルチャーホールにて特別上映(有料上映)されることが先ごろ、報じられた。

同映画は、太平洋戦争末期に存在した「F研究」と呼ばれる、日本の原爆研究を背景に、時代に翻ろうされながらも全力で駆け抜けた若者たちの、等身大の姿を描いた青春群像劇。

広島・長崎に原爆が投下された8月に同映画を上映し続ける、「映画 太陽の子」10年プロジェクトもこのほど始動。個人と国家、理想と現実、家族愛、友情、役割、科学者としての倫理など、さまざまなテーマを含んでいる同映画を通して、核兵器の恐ろしさ、戦争の悲劇を知ってもらい、平和について考えるきっかけを創出していくという。

三浦さんが作品に込めたであろう遺志が引き継がれることになった。

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