線状降水帯の発生 県内への影響 大分

[(https://youtu.be/ux6lMtGmU8I)県内では、19日明け方に西部と北部で線状降水帯が発生し、日田市や玖珠町に記録的短時間大雨情報が発表されました。

この雨で、中津市を流れる山国川が増水し、周辺の旅館などに被害が出ました。

19日明け方にかけて西部や北部に大雨をもたらしたのは、線状降水帯です。
活発な雨雲が次々に発生し同じ場所で非常に激しい雨が降り続きました。

19日午前3時40分までの1時間に、玖珠町付近でおよそ120ミリ、日田市日田付近でおよそ110ミリの猛烈な雨が降り、記録的短時間大雨情報が発表されました。

浅見眞帆アナウンサー
「こちらJR日田駅近くの線路の高架下です。雨水が大量に流れ込んで車が通過できないほどになっています」

日田市や中津市では、住宅への床上・床下浸水が13件発生したほか、県道や市道あわせて7カ所で落石や倒木による全面通行止めが出ています。

日田市と玖珠町には警戒レベル4の避難指示が出されていましたが午後に解除されました。

交通への影響は、特急列車の日豊線と久大線で、あわせて22便が運休に。

大分道の一部区間が通行止めになった影響で、高速バスでは、大分ー福岡間で始発から 運行を見合わせましたが現在は、通常運行となっています。大分ー長崎間は終日運休です。

中津市を流れる山国川は上流で水位が上昇し、一時、警戒レベル4相当の氾濫危険情報が出されました。

鹿鳴館 相良修一朗さん 
「見て回るのがこわいからじっとしていたと(知人に)言ったらそれが一番・・・と言っていた。夜中は動いて良いことない増水しているときに経験上じっとしているのが一番情けないけど」

そう話すのは、深耶馬渓で大正9年に創業した老舗温泉旅館、鹿鳴館の現場責任者を務める相良修一朗さんです。

はじめは雲の動きから大幅な増水は想定していませんでした。しかし、線状降水帯の発生で予想以上に水位が上がり旅館の地下に川の水が押し寄せてきたと話します。

鹿鳴館 相良修一朗さん
「ここまでですねきていますね。川の水が増水した時はごみと泥が一緒に入ってくるんで水が引いたらいつもこんな状態になります」

2012年の九州北部豪雨では床上浸水し、旅館は半壊。川の増水による被害はなくなりません。

鹿鳴館 相良修一朗さん
Qこの様子を朝見て
「まいったなあ。また、って表現になっちゃうんですよ。泥を出すの一択しか思いつかないけど」

25日まで予約の受け入れを中止し、泥をかき出す作業などにあたるそうですが、完全復旧にはもう少し時間がかかりそうです。

相良さんは8月予約が入っているお客さんをしっかり受け入れられる準備がしたいと話しています。

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