シルベスター・スタローン、「ロッキー」シリーズのプロデューサーに権利返還を求める「それがフェア」

俳優のシルベスター・スタローンが「ロッキー」シリーズのプロデューサー、アーウィン・ウィンクラーに同人気シリーズの権利を返還するよう求めている。1976年のシリーズ第1弾、そして数々の続編の脚本と主演を担ったシルベスターだが、その権利は過去47年間に渡ってウィンクラーが管理しているとしており、子供達に引き継ぐべくそれを取り戻したいという。

スタローンは、舌がナイフのヘビに化したウィンクラーを描いたイラストをインスタグラムに投稿、「アメリカで最も偉大なアーティストの1人による『ロッキー』と『クリード』の素晴らしいプロデューサー、アーウィン・ウィンクラーの、とても素敵な肖像画」「アーウィンが『ロッキー』を47年間管理した後、今度は『クリード』だ。君が自分の子供達だけに権利を相続する前に、俺の権利の残り少しだけでも欲しい。それが93歳の紳士のフェアなジェスチャーだと思うよ」「これは俺にとって辛い題目で、俺の魂を蝕んでいる。『ロッキー』から何かを俺の子供達に残したいんだ。でも忠実なファン達からの声を聞くのはいつも嬉しいよ。パンチし続けろ」

そんなスタローンは、ウィンクラーの息子デヴィッドが小説を出版した際には、「耐え難い、価値のない、いんちき商品」と酷評、アーウィンがいなかったら、「ロッキー」シリーズはあと「最低でも3作」は作れていただろうと綴っていた。

またスタローンは2019年にバラエティのインタビューで、自身は同シリーズへの権利がないことに関し、「『ロッキー』に関しては何も所有権がないんだ」「その中の台詞や音節、文法的な誤りは全て、僕の失敗だ」「驚いたことに権利について話題になったことはなかったけど、『報酬を貰ったんだから、何について文句を言っているんだ?』って言われたんだ。頭にきたよ」と説明していた。

1976年に公開された『ロッキー』は、大ヒットを収め、アカデミー賞で作品賞を含む3賞を受賞、ロッキー・バルボア役を演じたスタローンも主演男優賞と脚本賞にノミネートされていた。

その後続編5作が製作、またスタローンは、2015年のスピンオフ作『クリード チャンプを継ぐ男』でもアカデミー賞にノミネートされている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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