
千葉県南房総市教育委員会は7月19日、悪意ある第三者が小中学校で使っている通信ネットワークに不正にアクセスし、子どもの個人情報などのデータが暗号化されて、使用できなくなったと発表しました。
市教委によりますと、17日、サーバーの異常を受け、調査したところ、ネットワークなどに保存されているデータを暗号化し、データを復旧する対価として金銭を要求するランサムウェア攻撃を受けたことが判明しました。
暗号化され使用できないデータは、住所や氏名など児童・生徒の個人情報のほか、教職員の人事、それに健康診断の結果や支払いのための口座情報も含まれている可能性があるということです。
市教委は、ネットワークを遮断し、警察などと不正アクセスの侵入経路を調査しています。
個人情報の流失は、いまのところ確認されていませんが、暗号化されたデータの復旧の見通しはたたず、通知表の配布が間に合わなくなるなど、学校現場に影響が出ています。