逗子米兵傷害事件 直前に路上で通行人4人襲う 後ろから突然突き飛ばされ転倒、けが

逗子署

 逗子海岸近くの路上で帰宅途中の女性(58)=横浜市在住=が米海軍人の男に背後から倒され、重傷を負った事件で、この男が事件直前に別の4人の通行人にもけがをさせていたことが19日、分かった。逗子署は男による犯行とみて、計5人に対する傷害容疑で事情を聴く方針。

 署などによると、4人は東京や横浜などに住む20~30代の男女。9日午後8時半ごろ、逗子市新宿2丁目の路上を歩いていたところ、後ろから走ってきた男に突然突き飛ばされ転倒し、背中などにけがを負った。男と面識はなく、海から帰る途中だったという。

 男はその直後、約50メートル先を歩いていた女性(58)を後ろから突き倒し、女性はあごや鼻、ほお、指など計6カ所の骨を折る重傷を負った。署員が同8時50分ごろ、現場から700メートルほど離れたJR逗子駅で男を発見。事情聴取後に帰宅させ、傷害容疑で在宅捜査している。

 米海軍横須賀基地(横須賀市)はこの男が米海軍人であることを認めた上で、取材に対し、「当基地でこの件に関してお話できることはありません」としている。

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