映画『コンビニエンス・ストーリー』完成披露舞台挨拶が19日、都内にて行われ、俳優の成田凌、前田敦子、六角精児、三木聡監督が登壇した。今作はコンビニが入り口の“ちょっとした異世界”で出会い恋に落ちる二人の物語。ひょんなことから欲しいものがなんでも見つかるコンビニエンス・ストアに迷い込む売れない脚本家・加藤を成田が演じ、迷い込む不思議なコンビニエンス・ストアの店員を前田が、前田の夫でコンビニオーナーには六角がそれぞれ演じた。
スランプに陥っている脚本家という役どころについて聞かれた成田は「書けない脚本家として、やっぱりうまくいっていないと人に優しくなれない時間があったりしますね。店員さんにちょっと強めに当たるような。気を付けないといけないと思います。生きているとどうしても人に優しくなれない時間はあります。自分と照らし合わせてしっかりした大人になっていかないといけないですね。背筋を伸ばされた気がしました」と振り返った。
今作は寒い時期に富士山麓の廃墟にコンビニのセットを作って撮影したそうだが、三木監督が「ほぼ過酷ですよ」と振り返ると、成田は「トップクラスに過酷なロケでした。前田さんがガソリンを浴びてびしょ濡れになるシーンがありまして、カットがかかると前田さんとかはたくさんのスタッフさんが集まって囲まれていたけど、僕は同じくらい濡れていたのに、小さいタオルを渡されただけですよ。精神的にも寒かったです」と振り返った。前田は「すごい扱いだったよね。私も感じてはいました。成田さんも濡れてるのになって。フォローしたかったんですけど寒すぎましたから」とコメントした。六角は「外の温度を見たら、氷点下２度だった。とにかく寒さが辛かった」と明かした。
異世界を舞台にしていることにちなみ『理想の異世界は？』と質問が出ると、成田は「体形を自由に変えられる世界です。みんながみんな好きな体型になれる世界っていいですよね。ムキムキになったりとか気分で変えてみたいです」と回答。六角は「お金のない世界。お金ってもともと頭のいい人が作ったと思うんですよ。もし、お金がなかったら経済観念もなく、競争もないのかギャンブルもないのかどうなっているか知りたいです」と話した。前田は「私は睡眠時間が要らないかもしれません。３.５時間くらいしか寝ないんですよ。やりたいことがいっぱいあるんですよ。だから睡眠とか要らないです」と答えた。
