新型コロナ感染確認の発表など県内の状況です。
きょう(20日)は広島市で426人、福山市で過去最多となる324人、呉市でも過去最多となる182人、廿日市市では過去最多に並ぶ92人など、県内で合わせて1406人の感染確認が発表されました。
前の週の同じ曜日より154人増えています。前週同曜日を上回るのは23日連続です。
3連休が明けて、20日は、広島の周辺でも感染者の発表が急増しています。
特に島根県ですが、1600人を超えました。広島の過去最多の発表は1599人でしたので、それを上回っています。さらに愛媛県でも1900人を超え、過去最多です。また、山口や鳥取でも過去最多の発表でした。
感染の「第7波」が広島よりも早く始まった島根県の状況などを踏まえて、広島県は今後の感染者をシミュレーションしています。
このままのペースだと、7月下旬には1日の発表が4500人を超えて、医療がひっ迫する恐れもあるということです。
医療の状況を19日時点で確認します。
医療機関の病床使用率と宿泊療養する施設の使用率、ともに4割を超えてきました。県は、入院する人の増加に備えて、8月1日から入院病床を増やす方針です。
そうした状況で、「行動制限は必要ないのか?」ということになるのですが、湯崎知事は、19日の会見で、飲食による感染のケースが2%程度に止まっていること、病床への負荷がかかっていないことを挙げて、「慎重に検討する必要がある」としています。
広島県 湯崎英彦知事
「これまでの状況と違ってワクチンの接種が進展している。効果について状況が見えない中、見通しがつきにくい」
「今後、医療ひっ迫が起きるようなレベルまで上がってくるとなれば、何らかの対応をする必要があると考えている。国の方である程度、考え方を示してほしい」
つまり、多くの人が3回目や4回目の接種を済ませた中で感染が拡大しているので、どの程度、医療がひっ迫するのか、状況を見極める必要があるということです。