ついに合意に至ったというロベルト・レヴァンドフスキの取引。バイエルン・ミュンヘンからバルセロナへの移籍が内定したという。
今回は『Transfermarkt』から「30歳以上の選手の移籍で最も高額だった取引」のTOP10を紹介しよう。
9位:レオナルド・ボヌッチ
移籍時の年齢:31歳
移籍:ミラン→ユヴェントス
シーズン:2018-19
移籍金:3500万ユーロ(およそ49.02億円)
同率9位に入ったのはレオナルド・ボヌッチ。ユヴェントスでプレーしていた彼が、突然中国系オーナーが買ったミランに移籍。それはサッカー界に大きな驚きを与えた。
しかしその1年後、なんとミランを離れて再びユヴェントスに加入すると伝えられたときにはさらなる驚きを与えることになった。この時彼は31歳で3500万ユーロが動いているのだが…。
9位:ヤスパー・シレッセン
移籍時の年齢:30歳
移籍:バルセロナ→バレンシア
シーズン:2019-20
移籍金:3500万ユーロ(およそ49.02億円)
アヤックスから2016年にバルセロナへ加入し、テア・シュテーゲンのバックアップとしてプレーしていたオランダ代表GK。なんと2019年に3500万ユーロという額でバレンシアへと移籍しており、それは30代のキーパーということを考えれば強烈な取引であった。
残念ながらそれから彼はバレンシアで毎年いくつかの怪我に悩まされるなどハイパフォーマンスを見せているとは言い難い状況もあり、昨季後半はレギュラーも失ってしまった。
8位:ガブリエル・バティストゥータ
移籍時の年齢:31歳
移籍:フィオレンティーナ→ローマ
シーズン:2000-01
移籍金:3615万ユーロ(およそ50.63億円)
これが22年前の取引だということを考えれば、バティストゥータがどれだけ突出したストライカーであったかがわかるだろう。強烈なシュートで「バティゴール」を量産した彼は、フィオレンティーナからローマに引き抜かれた。
それから名将ファビオ・カペッロの下、トッティや中田英寿、モンテッラらとともにスクデットを獲得。それがローマ最後の優勝であったことを考えれば、その投資の価値は間違いなくあったといえよう。
7位:ラジャ・ナインゴラン
移籍時の年齢:30歳
移籍:ローマ→インテル
シーズン:2018-19
移籍金:3800万ユーロ(およそ53.22億円)
アウトローの風を感じるベルギー代表の戦うボランチ。2014年にカリアリからローマに加入し、中盤で強烈な存在感を見せて話題を集め、2018年にインテルへと引き抜かれることになった。
当時は30歳であったが、その取引には3800万ユーロが動いた。ただ、次の年にはカリアリへとローン移籍するなど所属期間は短く、昨年アントワープにフリーで退団している。
6位:カリドゥ・クリバリ
移籍時の年齢:31歳
移籍:ナポリ→チェルシー
シーズン:2022-23
移籍金:3800万ユーロ(およそ53.22億円)
今夏のマーケットでついにナポリを離れることになったセネガル代表DF。フィジカル、スピード、テクニックを兼ね備えたスペシャルなセンターバックは、20代前半から話題を集めた存在であったが、ついにプレミアリーグでその才能を試す時が来たわけだ。
イタリア・セリエAで長く活躍してきた実績を買われ、31歳という年齢ながらも3800万ユーロの移籍金が支払われた。
5位:レオナルド・ボヌッチ
移籍時の年齢:30歳
移籍:ユヴェントス→ミラン
シーズン:2017-18
移籍金:4200万ユーロ(およそ58.83億円)
もう一回出てきたレオナルド・ボヌッチ。ユヴェントスが彼の買い戻しに3500万ユーロもの資金を使えた理由は、ミランがそれ以上の額で彼を買っていたからである。
中国人のリー・ヨンホン氏がオーナーとなったミランは、大きな投資を行ってビッグネームを集めたものの、そのシーズンは大失敗に終わる。そしてボヌッチも後ろ足で砂をかけるようにユヴェントスへと戻った。
4位:パウリーニョ
移籍時の年齢:30歳
移籍:バルセロナ→広州恒大
シーズン:2018-19
移籍金:4200万ユーロ(およそ58.83億円)
驚きの中国発バルセロナ行きという珍しい移籍をしたことで大きな話題になったパウリーニョ。疑問の声は大きかったものの、その実力でそれを黙らせた。それが2007年夏のことで、移籍金は4000万ユーロであった。
しかしながら、更に驚きだったのはその1年後。バルセロナはなんと広州恒大にパウリーニョをローン移籍させることにし、その半年後に買い取りを認めた。買取額は4200万ユーロだったが、実際はローンの手数料550万ユーロがプラスされている。
3位:ロベルト・レヴァンドフスキ
移籍時の年齢:33歳
移籍:バイエルン・ミュンヘン→バルセロナ
シーズン:2022-23
移籍金:5000万ユーロ(およそ70.03億円)
ついに合意に至ったロベルト・レヴァンドフスキの移籍。まだ正式には決まっていないとのことだが、取引はおよそ4500~5000万ユーロで行われるという。
すでにクラブ間でも本人との間でも条件は満たされており、あとは手続きだけとされている。
2位:ミラレム・ピャニッチ
移籍時の年齢:30歳
移籍:ユヴェントス→バルセロナ
シーズン:2020-21
移籍金:6000万ユーロ(およそ84.04億円)
正確には6000万ユーロの価値があった移籍だと言える。逆にアルトゥール・メロがユヴェントスへと譲渡されており、ピャニッチの取引としてはこの額だと伝えられている。
30歳の選手にこれだけの移籍金を費やし、しかも有望な若手を放出するというのはどうか…という声があったが、まさにそれは正しかった。アルトゥールもイタリアで本領を発揮できず、経営陣以外誰にとっても得にならなかった。
1位:クリスティアーノ・ロナウド
移籍時の年齢:33歳
移籍:レアル・マドリー→ユヴェントス
シーズン:2018-19
移籍金:1億1700万ユーロ(およそ163.87億円)
レアル・マドリーで世界最高のストライカーとして君臨していたクリスティアーノ・ロナウド。2018年の夏に突然退団の噂が持ち上がり、実際にユヴェントスへの移籍が行われた。
【写真】全員、超高額。パリ・サンジェルマンの「高額補強選手ベスト10」
衝撃的な発表から数年、セリエAでもトップレベルのパフォーマンスを見せていたものの昨年夏には古巣マンチェスター・ユナイテッドへと電撃復帰。ベテランになっても驚きを与え続けていた。