【新型コロナ】神奈川県内の感染者1万人超 県民や飲食店からため息

マスクをした大勢の人で賑わう横浜駅西口=横浜市西区

 新型コロナウイルス感染症を巡り、県内の1日当たりの感染者が20日、初めて1万人を超えた。国内で初めて感染者が確認されてから3年目の夏を迎えてもなお、寄せては返す感染拡大の波に、県民や飲食店からはため息が漏れた。

 「コロナの波は終わったと思っていた。まさか『第6波』を超えるなんて…」  

 新規感染者1万人突破に驚くのは、横浜市旭区に住む60代の男性会社員。同市金沢区在住で60代の女性会社員は3回目のワクチンを接種済みだが、「感染しない保証はない」と嘆息し、「朝と夜の通勤時間帯は電車が混雑していて、怖い」と打ち明けた。

 「せっかくの夏休みなのに、また心配な状態になった」と顔を曇らせるのは同市神奈川区に住む40代の女性会社員。21日から夏休みに入る小学5年の娘とこの夏、久々に帰省することを検討していた、その矢先の「第7波」。「感染すれば、学校や仕事、私生活にも影響が出てしまう」とし、ふるさとに帰るかは「決めかねている」。  

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