「冠水からの日照りでダメージ大きい」猛暑や大雨の影響で野菜の価格が高騰 農家や青果店も困った…お買い得な買い方は?

7月20日は静岡県の三島市や静岡市などで34℃前後まで気温が上がりました。猛暑や大雨など、2022年は不安定な天候が続き、私たちの食卓に並ぶ野菜の価格の高騰につながっています。

静岡市清水区で30年以上、レタスや小松菜などのハウス栽培をしている農家です。最近の不安定な天候で、大切に育てた野菜に被害がでています。

<土肥佳則さん>

「こちらの方を見てもらえますか。この辺りは雨が降って急に晴れたりすると日焼けをした状態になる」

Q急に暑くなると白くなってしまうんですね

「焼けちゃったんですね。湿気があって暑さがあって」

ビニールハウスで育てた野菜の廃棄は、全体の10%程度で収まっていますが、天候が不安定だと定期的に決まった量を出荷するのは難しいと言います。

<土肥佳則さん>

「露地でやる場合は、この前のような雨の場合は冠水してしまうし、急に照ってしますとハウスの野菜よりもダメージが大きい」

また、肥料やガソリン代などの高騰も価格に転嫁することが難しく、利益率が下がっています。

<土肥佳則さん>

「平均で20kg辺り、予約した肥料は500円ちょっと上がって、足りなくなって買いに行った場合は、1000円くらい上がっている。それは今の状態で、これからもっと高くなるかも」

野菜を販売する店にも影響が出ています。静岡市葵区の青果店では仕入れが一定に保てず価格が不安定だと言います。

<カネタツ 菅原純佳さん>

「今、一番価格が上がっているのは大根なんですけど、きょうは380円だけど、先週は480円まで上がった。少し前まで、玉ねぎが高騰していた。(ただ最近は)玉ねぎが出荷されるようなったので、だいぶ落ち着いてきて、高い時は1kgで680円くらいして、いまは半額以下」

野菜の価格は日々変動しています。そこで、お買い得な買い物の方法を教えもらいました。

<カネタツ 菅原純佳さん>

「レタス系もすごくモノも大きくて、新鮮。モノが良くて質が良い旬な時は安くて、モノが少なくて、旬ではない時は価格が高騰してしまうので、安くてモノが良い時が野菜が美味しく食べれるころなので、旬なモノを選んでもらえると」

野菜の価格は二極化が進んでいますが、天候の不安定さが解消され農家からの供給が安定すれば価格は落ち着きます。

<カネタツ 菅原純佳さん>

「(天気が)安定的に、気温や雨もなっていくと収穫も安定してくると思う」

野菜の価格は、不安定な天候が直接影響してしまいます。ただ、「旬」を見極めることで財布に優しい買い物ができそうです。

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