第104回全国高校野球長崎大会 準々決勝 21日 海星―鹿町工、波佐見―長崎日大 22日 壱岐―創成館、大崎―長崎商

準々決勝に臨む(右上から反時計回りに)海星、鹿町工、大崎、長崎商、長崎日大、波佐見、創成館、壱岐。4試合ともハイレベルな戦いが期待される

 第104回全国高校野球選手権長崎大会は21、22日、諫早市のスポーツパークいさはや第1野球場で準々決勝が行われる。今夏は海星、長崎日大、長崎商、大崎、創成館、波佐見のシード6校が順当に勝ち進み、鹿町工と壱岐が2年連続でノーシードから8強入り。果たして甲子園切符獲得へ弾みをつけるのはどのチームか。4試合ともハイレベルな戦いが期待できる。
 21日の第1試合は海星-鹿町工。前哨戦のNHK杯県大会1回戦で対戦し、その時は海星が延長十回4-3で競り勝った。海星は今大会、2試合連続コールド勝ちでチーム打率5割。切れ目のない打線に加え、投手陣も宮原と向井を軸に例年以上に層が厚い。鹿町工も2回戦でシード長崎南山をコールドで退けるなど攻撃力は十分。粘り強く守れるかがリベンジのポイントになる。
 第2試合は春の県王者の波佐見と選抜出場校の長崎日大がぶつかる。波佐見は初戦の2回戦で長崎北陽台と対戦。苦しみながらも延長戦を制すると、3回戦はコールド勝ちした。強力打線と左腕渡辺の安定感が目立つ。長崎日大は初戦で瓊浦をコールドで下し、3回戦は粘る清峰を4-2で振り切った。こちらも打力はある分、種村、川副ら投手陣が相手を勢いづかせない冷静な投球を見せたい。
 22日の第1試合は壱岐-創成館。壱岐は1回戦で延長十一回の末に対馬を破ると、2回戦は初回5得点でシード諫早農に快勝した。松浦との3回戦も11得点と波に乗っている。堅守の創成館を相手にもう一段階ギアを上げられるか。創成館は九州文化学園と佐世保実の難敵を連破してきた。豊富な投手陣は石本を筆頭に、ここまで5人が登板。打線が2試合計24安打と振れているのも好材料と言える。
 第2試合は昨夏の決勝カードと同じ大崎-長崎商。雪辱を誓う大崎は故障明けのエース勝本の調子が気になるが、安定感抜群の本多らが控える。打線は3回戦で中軸の2本塁打を含めて15安打と上向き。長崎商は昨夏の甲子園を経験した澤山、大坪の二遊間と捕手伊藤が引っ張る。左腕綾部を中心に、継投が続く投手陣が踏ん張って接戦に持ち込めるかが焦点になりそうだ。
 両日とも有観客で、第1試合は午前10時、第2試合は午後1時開始予定。


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