桃色のバッタがいる!幼稚園の帰りに発見 昆虫大好きの5歳児、習慣の草むら観察で

 【南風原】南風原町津嘉山の眞榮城一智(かずとも)ちゃん(5)は11日の夕方、自宅アパート駐車場の植木で、ピンク色の虫を見つけた。幼稚園の帰りで、持っていたかばんを投げ捨て、すぐに捕まえた。虫かごに入れて、観察。虫好きの一智ちゃんは13日に幼稚園の友達に見せた後、元いた場所に逃がした。
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 体長5~6センチほどでバッタのような見た目。一智さんが発見時、既に左足がなかったという。
 ピンク色のクビキリギスなどの調査をしている千葉県立農業大学校の清水敏夫准教授(50)によると、この虫は「ショウリョウバッタの幼体」だという。一般的には緑色だが、ごくまれに色素異常で、ピンク色の個体が出現することがある。ただ、自然界では目立つ色のため、鳥などの天敵にすぐに食べられる。そのため生きていても発見時には大体足などが既に食べられている場合が多いと説明した。これまでさまざまな虫を捕まえてきた清水さんでもピンク色のショウリョウバッタは「一度も捕まえたことがない」と笑い、出合えることは「幸運だ」と語った。
 一智ちゃんには欠かせない習慣がある。幼稚園が終わると、母真理子さん(36)の車に乗って帰る。自宅の駐車場に着き車から降りると「何かいないかな」と植木や雑草に目を向け虫を探す。見つけた時は常に車に乗せている虫かごに入れて、自宅に運ぶ。今回もこの、いつもの習慣で見つけた。バッタだけでなく、カマキリやセミを捕まえるのは当たり前で、青虫はさなぎを経てチョウの成虫になるまで育てる。父浩太さん(37)によると、捕まえた虫を「かわいい」となでたり、すべり台を一緒にすべったりするという。
 虫の「かわいい」面と「かっこいい」面、どちらも知っている一智ちゃんはきょうも虫を探し続ける。  (照屋大哲)
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