クレヨンしんちゃんゆかりの3県「家族」になる 一家が住む埼玉、父ひろし出身の秋田、母みさえ出身の熊本

協定を結んだ大野元裕知事(右から2人目)ら3県知事と「クレヨンしんちゃん」のキャラクターら=20日、さいたま市浦和区の知事公館

 漫画やアニメで人気の「クレヨンしんちゃん」にゆかりのある埼玉県、秋田県、熊本県が観光振興や地域活性化、相互交流に関する協定を結び、締結式を20日にさいたま市浦和区の知事公館で行った。3県でコラボ商品の発売や物産展などのイベントを実施するほか、埼玉県では県内を巡るスタンプラリーや観光PR動画の発信を行う。

 クレヨンしんちゃんのアニメ、映画放映30周年を記念し、主人公の野原しんのすけ一家が住む埼玉県、父ひろしの出身地秋田県、母みさえの出身地熊本県の3県が「家族都市」として協力するプロジェクト。大野元裕埼玉県知事は「3県が野原一家のように温かな家族として力を合わせ、全国各地や世界から観光客を迎えることができれば」と話した。

 埼玉県は20日からしんちゃんが県内を紹介する動画を県特設ホームページで公開するほか、十万石ふくさや(行田市)の銘菓十万石まんじゅうにしんちゃんの顔を焼印したコラボ商品を物産観光館「そぴあ」で販売。県内63市町村に1カ所ずつQRコードで集めるスタンプを設置し、集めた数に応じてクーポンなどがもらえるキャンペーンを21日~9月30日に実施する。

 締結式には野原一家やコバトンら各県のマスコットも登場。佐竹敬久秋田県知事は「両県とも(観光客誘致の)ターゲット。いい企画でありがたい」と期待。蒲島郁夫熊本県知事は「(熊本県マスコットの)くまモンとキャラクターたちできょうだいになって頑張りたい」と話した。

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