部下重傷…同僚3人と帰宅中に刺される 上司が通報 刺した別の同僚、遠方まで逃げるもようやく逮捕

 埼玉県上里町の路上で6月、ベトナム人の男性が刺されて重傷を負った事件で、県警国際捜査課と本庄署の合同捜査班は20日までに、殺人未遂の疑いでベトナム国籍で住居不定、職業不詳の男(33)を逮捕した。

 逮捕容疑は6月2日午前4時35分ごろ、上里町嘉美の路上でベトナム国籍の技能実習生の男性(33)の背後から刃物様の物で切り付けた疑い。

 男性は背中に約1カ月のけがを負った。男は「殺そうとはしていない。ナイフで刺していない」と容疑を否認しているという。

 同課によると、男と男性は事件当時は同僚で、男性が他の同僚3人と帰宅中に背後から襲った。現場は男性らが勤務する会社の付近で男は現場から白い軽乗用車で逃走。男性の上司で会社経営者の男性(42)から、「従業員同士のトラブルで刃物で刺された」などと110番があった。その後、防犯カメラの映像や目撃者、関係者聴取などから足取りを追い、7月19日に名古屋市内で男を発見した。県警は作業中の何らかのトラブルが原因とみて、犯行に至った経緯や動機を調べる。

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