旭川取水制限 22日から一時解除 降雨で主要ダムの貯水率回復

取水制限の一時解除を決めた旭川水系水利用協議会

 旭川流域の自治体や企業でつくる旭川水系水利用協議会(事務局・国土交通省岡山河川事務所)は21日、実施中の取水制限を22日から一時解除することを決めた。8日以降のまとまった雨で、主要ダムの貯水率が制限の目安とする40%を上回ったことを踏まえた対応。

 同協議会は主要2ダム(湯原、旭川)の貯水率低下を受け、4日から取水制限を実施。上水道と工業用水を各10%、農業用水を30%カットする第1次に続き、12日からの第2次では工業用水を30%、農業用水を50%、上水道は岡山市のみ20%に引き上げていた。

 貯水率は一時20%を下回るまで低下したが、断続的な降雨によって21日午前9時現在で63.7%に回復している。

 この日、同協議会が岡山市内で開いた会合で制限の一時解除を決定。併せて今後のダム貯水率の変動に応じて、制限の再開や全面解除といった対応を協議することも申し合わせた。

 同協議会によると、今回の取水制限で日常生活への支障や農作物への影響は出ていない。工業用水のカットに対しては企業が生産量を減らすなどして対応した。

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