内縁の夫を殺害した罪に問われた女(54) 「背景にDV…量刑重すぎる」主張も控訴棄却 広島高裁

おととし福山市で兄や知り合いと共謀して、内縁の夫を殺害し遺体を遺棄した罪に問われ、1審で懲役14年の判決を受けた女の控訴審で、広島高等裁判所は控訴を棄却しました。

福山美保被告(54)はおととし2月、福山市神辺町の自宅で、内縁の夫で会社役員の若嶋真一さんに睡眠薬を飲ませた後、知り合いに若嶋さんの首をロープでしめて殺害させ、兄らと共謀して別の知り合いの家に遺体を放置したとして、ことし2月殺人と死体遺棄の罪で1審で懲役14年の判決を受けました。

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福山被告は控訴し、弁護側は「被告人が内縁の夫から長年DVを受けるなど、被害者にも落ち度があった点を考慮すべき事案で、1審判決は量刑が重すぎて不当である」と主張していました。

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判決で広島高裁の伊名波宏仁裁判長は、「被告人がDVを受けるなどの事情を汲んだうえで量刑傾向に照らしても、懲役14年が不合理とは言えない」として、1審判決を支持し、控訴を棄却しました。

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福山被告の弁護人は「上告も検討したい」としています。

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