日本旅行、北海道大樹町、SPACE COTAN、宇宙による観光振興・まちづくりで協定を締結

株式会社日本旅行、北海道大樹町、SPACE COTAN株式会社は、7月19日にアジア初の商業宇宙港「北海道スペースポート(以下:HOSPO)」を題材とした観光振興・宇宙のまちづくりに関するパートナーシップ協定を締結した。

HOSPOは、宇宙産業に取り組むプレイヤーが自由に使えるスペースポート(宇宙港)として、2021年春に北海道十勝エリア・大樹町に誕生した。人工衛星用ロケットや宇宙船を対象とした実験・打上げ射場・滑走路の整備等を進めている。

同協定の第1弾として、総務省が地方創生として推進する地域活性化企業人制度を活用し、日本旅行の人材を大樹町に派遣する。修学旅行や社会科見学の商品、企業の視察旅行・ワーケーション商品を開発する他、地域ガイドの育成・研修、宿泊や食事処の協力体制構築にも取り組むとしている。

7月19日に日本橋で行われた調印式

本協定に基づく主な取組み項目

観光誘客事業

HOSPO施設やロケット開発・打ち上げを軸とし、食・農業・大自然等の地域資源を利用、組み合わせた観光コンテンツを企画開発する。HOSPOでは、民間ロケットの打ち上げや宇宙旅行のための気球実験が行われ、今後も多様な航空宇宙分野のプレイヤーが集まるとしている。宇宙ビジネスの最前線を体感できる場として、国内外からの観光誘客、多様な交流人口の創出を行う。

教育関連事業

ロケット燃料にメタンガスから製造された液化バイオメタンを使用、宇宙ビッグデータを活用したスマート農業など、カーボンニュートラルやサステナビリティについて学ぶ教育コンテンツを企画開発する。キャリア教育やSTEAM教育の要素を備えた最先端の学びの場として開発し、学校の修学旅行や社会科見学に向けた提供を目指す。

地方創生関連事業

地域のガイド育成、宇宙関連施設(ロケット打ち上げ見学場、宇宙ミュージアム等)や滞在環境の整備を行うことで、国内外からの観光客やビジネス客の受け入れができる体制を整え、HOSPOを核とした地域づくりを推進する。

HOSPO(将来イメージ図)

各社コメント

株式会社日本旅行 代表取締役社長兼執行役員 小谷野 悦光 氏

当社は2020年1月に宇宙事業推進チームを設置し、星空を活用した地域創生や先端技術を利用した教育事業など、法人様や自治体様に向けた「宇宙」を切り口としたプログラムのご提供にも積極的に取り組んでおります。今回のパートナーシップ協定が、地域における新しい価値創造の礎となりますよう、三者連携の強みを最大限生かした取組みを推進したいと思います。

北海道大樹町 大樹町長 酒森 正人 氏

この度の日本旅行様とのパートナーシップ協定により、HOSPOを活用した航空宇宙関連の観光や教育旅行の事業を本格的にスタートさせます。ビジネスのみならず、多くの方にお越しいただける、魅力ある宇宙のまちづくりを推進してまいります。

SPACE COTAN株式会社 代表取締役社長兼CEO 小田切 義憲 氏

宇宙関連の観光コンテンツ造成に豊富な経験とノウハウを有する日本旅行様と今般連携できることについて、大変心強く感じています。今後多くの方々に民間宇宙開発・利活用の先進地である北海道、十勝、大樹町にお越し頂き、宇宙版シリコンバレー構想への理解をいっそう広げていきたいと思います。

HOSPOのビジョンである「北海道に、宇宙版シリコンバレーをつくる」の実現に向け、積極的な企業誘致と宇宙をフックとした様々なビジネス創出を推進するため、観光や教育旅行分野から積極的に取り組みを推し進めるとしている。

▶︎株式会社日本旅行

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