10年前には脱走事件 19年にわたる工事が終了 広島刑務所 報道公開

広島刑務所は、19年にわたる工事が終わったとして、施設の内部を報道関係者に公開しました。

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公開されたのは、受刑者の居室や風呂場、それに教室などです。

広島市中区にある広島刑務所は、施設の老朽化対策と収容できる人数の拡大のために2003年に工事を開始。ことし3月、全ての建物や塀の建て替えが終了しました。

近年は受刑者の減少が続いていて、現在は600人ほどが収容されているということですが、収容できる人数は1062人から1600人に増えたということです。

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工事中だった10年前には、受刑者が広島刑務所の外壁を乗り越えて脱走する事件が起きました。

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刑務所では、受刑者が脱走した当時の映像を見たり、逃走防止の訓練を行ったりして、再発防止に努めているということです。

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広島刑務所 恵森裕也所長
「この事故は、われわれ広島刑務所の職員は絶対に忘れてはならない。(職員への)注意喚起・指導・研修を繰り返していきたい」

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工事が終わった広島刑務所の新しい武道場は、災害の危険があるときには市指定の避難所として使われるということです。

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