感染急拡大で発熱外来が対応に追われる 受診を断らざるを得ないケースも

新型コロナの感染急拡大で感染の疑いがある人を診察する発熱外来では、6月と比べて受診患者が3倍になるなど対応に追われています。

仙台市青葉区の土橋内科医院です。発熱外来は、ワクチン接種や一般診療と合わせて行っているため、1日当たり10件程度に対応するのが限界です。

発熱外来への問い合わせは、6月までは1日2、3件程度でしたが、今週に入り多い日は50件まで増加しています。

「本日、発熱外来の予約をお取りすることが難しいんですね。はい」

21日も受け付け開始からわずか30分ほどで発熱外来の予約は埋まり、診察を断らざるを得ない状況となりました。

土橋内科医院小田倉弘典院長「19日から爆発的に電話が増えまして、19日が1日50件ぐらいきました。非常に現場はひっ迫している形だと思う」

仙台市によりますと、感染力の強いオミクロン株の変異ウイルスBA.5の検出率は、先週の検査で50%を占めました。

これまで多くの患者を見てきた小田倉医師は、BA.5の感染力の強さを指摘します。 土橋内科医院小田倉弘典院長「BA.5は肺炎になったり咳、たんなど症状が強い方が多い。1人陽性になった場合ご家族全員、次の日に熱が出て全員こちらに来てPCR検査を受けるパターンも増えている」

患者の急増と共に、陽性率も異常な数値になっているといいます。

土橋内科医院小田倉弘典院長「(陽性率は)明らかに飛躍的に増加していると思う。第6波の時は4割くらいだったと思うが、今は7〜8割ですね」

小田倉医師によりますと、仙台市内の医療現場では、医師や看護師が感染したり濃厚接触者になったりして出勤できなくなり、一般診療を一時的に休止するところも出始めているということです。

© 株式会社東日本放送