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2022年7月20日に公開された動画のテーマは……世論調査から振り返る参院選！
ゲストにJX通信社代表の米重克洋氏をお招きし、参院選に関する世論調査の結果について語っていただきました。
安倍元総理の銃撃事件は選挙に影響した？野党第一党にふさわしいのはどの党か？
【このトピックのポイント】
・安倍元総理銃撃事件を機に投票先を変えた有権者は約4％。自民党の票が増加した可能性あり
・野党第一党として日本維新の会への期待が高まる。立憲民主党は過去のイメージを払しょくできるか
・参政党をはじめネットを主戦場にした政党・候補の当選が増加。ネット選挙の集票力が浮き彫りに
安倍元首相が銃撃された事件の前後で投票する政党は変わった？
事件の前後で投票先が「変わった」と答えた有権者はネット調査・電話調査いずれも約4％でした。
これについて「ほとんどいない」と評価したMC鈴木に対し、米重氏は「小さいようで結構大きい」と返します。JX通信社の調査によると、7月初旬と事件直後では比例投票先における自民党の割合が29％から35％まで伸びたとのこと。米重氏はこの6％の数字の変化の衝撃を踏まえて「4％は結構大きい」とコメントしました。
「変わっていないが、より明確になった」という回答に関しては、「細かい質問で掘り下げないと分からないが」と前置きした上で「自民党への投票態度を強化する方向に向かった可能性はある」と考察しました。
政権交代の中心を担う野党として立憲と維新のどちらに期待する？
政権交代の中心を担う野党については、電話調査・ネット調査いずれも日本維新の会がより期待を集める結果となりました。
米重氏はこの調査結果について「前回の放送で話した『立憲はコアな支持層は厚いが伸びしろがない。維新はコアな支持層は少ないが伸びしろは大きい』ということを裏付けるデータ」とコメント。
米重氏が言及した前回放送分についてはこちらをご覧ください。
【関連】調査結果発表！2022年7月の政党支持率・内閣支持率は？選挙の情報をどこで見る？選挙ドットコムちゃんねるまとめ
立憲の退潮と維新の伸張の要因について、米重氏は「立憲民主党に関しては旧民主党政権時の悪い評価が定着しており政権担当能力に信頼がない」と考察しました。
一方で維新に関しては立憲のような過去に起因する悪いイメージがないことと、大阪での行政経験が評価されていることが影響していると分析。さらに、「今回の参院選では積極的に候補者を擁立し、活動量を高めたことで広く全国で得票率を伸ばしたのではないか」と考察しました。
議席を減らした立憲民主党の泉代表は交代するべき？
失敗のイメージから抜け出せずにいる立憲民主党。その代表である泉氏の進退について有権者に質問した結果がこちら。
MC鈴木「『わからない、答えない』が多いですね」
米重氏「立憲民主党に対して意見を持っている有権者は多くないということだと思います」
立憲民主党が今後盛り返すために必要な戦略について、MC鈴木は「代表を変えるだけで好転する話でもない」と指摘します。
米重氏は昨年の衆院選を振り返り「選挙戦術として野党共闘は一定の効果があった」としつつ「有権者が立憲民主党を能動的に支持する理由があれば与党候補に勝てる可能性があった」とコメント。そして、「（支持する理由を）集められなかったことが衆院選の惨敗につながった」と続けました。
MC鈴木の「参院選で野党共闘できなかったことが立憲を苦しくした？」という質問に対しては「選挙は構図で決まるところがある。」「1人区で与党候補1人に対し野党候補が5人もいてはまず勝負にならないですよね」と選挙戦術の問題点を指摘しました。
選挙前から参政党を知っていた？
テレビや新聞などのマスメディアでほとんど取り上げられなかった参政党ですが、電話調査においても4割近くが「よく知っていた」「名前は知っていた」と回答する結果になりました。
この結果についてMC鈴木は「意外」とする一方、米重氏は「ネットが選挙に影響していることを示しているのでは」とコメント。参政党に限らず、比例代表で自民党トップ当選を果たした赤松氏やNHK党のガーシー氏など、ネット上の活動をメインにしながら多くの票を集めた候補が増えていることを挙げ「メディアの環境変化が選挙に直接影響してきている」と分析しました。
2019年の参院選においても、表現規制を争点にネットでの選挙戦を展開した山田太郎氏が自民党で2番目に票を集めたケースもあり、米重氏は「選挙においてネットを軸にした地殻変動が起きている」とまとめました。
動画本編はこちら！
安倍元総理銃撃事件は選挙結果にどう影響した？立憲・維新の差はどこで生まれた？
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調査概要
調査は令和4年7月16日（土）と17日（日）に実施。日本国内の18歳以上の方を調査対象とし、有効回答数は電話調査（JX通信社との共同実施）で998件、インターネット調査（Gunosyリサーチを使用）で1000件を取得。電話調査は無作為に電話番号を発生させるRDD方式をオートコールで実施。ネット調査はスマートフォンアプリ（Gunosy）のダウンロードユーザーを対象にしたアンケートツールにより実施。各数値は小数第2位以下を四捨五入。
