エンゼルスは大谷をトレードすべき? MLB公式サイトの記者が分析

トレードの噂に関するすべての関心がフアン・ソト(ナショナルズ)に集まっているなか、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者は「MLBセントラル」に出演し、「8月2日のトレード期限までに放出される可能性があるスーパースターはソトだけではない」と語った。もう1人のスーパースターとは、もちろん大谷翔平(エンゼルス)のことである。フェインサンド記者は「エンゼルスは大谷と再契約できるという確信がないのであれば、大谷をトレードすべきだ」と自身の見解を述べた。

エンゼルスは前半戦を39勝53敗の借金14で終え、地区首位のアストロズとは20.5ゲーム差、ワイルドカード圏内からも10.5ゲーム差という位置にいる。今季のポストシーズン進出は極めて難しい状況となっており、チームを立て直していくために大谷を放出して複数の若手有望株の獲得を狙う可能性があるとみられている。

フェインサンド記者は「大谷は今、エンゼルスにとっておそらく最も(トレード市場における)価値がある状態になっている。今、大谷をトレードすれば、彼を獲得したチームは大谷を擁して2度ポストシーズンを戦うことができる。オフシーズンにトレードすると、1度だけになってしまう」とコメント。「もしエンゼルスが大谷と再契約できるという確信がないのであれば、大谷をトレードすべきだ。マイク・トラウトとアンソニー・レンドンの契約を抱えている以上、私は大谷との再契約は難しいと思う」と大谷放出を進言した。

フェインサンド記者はさらに「8月2日までにトレードすれば、エンゼルスは大谷の対価を最大化できる。エンゼルスにその気があるかどうかはわからないが、少なくとも検討すべきことだろう」とコメント。メジャーリーグ公式サイトは「大谷をトレードすることは、ファンにとって受け入れがたい動きとなるだろう。しかし、彼は大量の若手有望株をエンゼルスにもたらしてくれる」と大谷放出の効果について言及。「MLBパイプライン」は今季開幕時点でエンゼルスのマイナー組織の充実度を30球団中28位と評価しており、大谷放出はエンゼルスにとってチーム立て直しの切り札となるかもしれないというわけだ。

© MLB Advanced Media, LP.