市内全47小に図書寄贈 宮崎はまゆうLC55周年事業

寄贈された図書を手にする小戸小児童と、宮崎はまゆうライオンズクラブの黒木昭一郎会長

 活字を読んで想像力高めて-。宮崎市の宮崎はまゆうライオンズクラブ(黒木昭一郎会長、24人)は55周年記念事業として、本年度から10年間で市立小学校全47校に図書の寄贈を始めた。黒木会長は「読書を通じて、子どもたちの成長に少しでも貢献したい」と思いを込めた。
 コロナ禍でタブレット端末導入など学習のデジタル化が加速する中、活字に触れる機会を大切にしてほしいと、子育て中の会員から提案で企画した。本年度は5校に贈呈する。
 先月末には1校目の小戸小(新純一郎校長、323人)に黒木会長らが訪れ、動物図鑑や伝記、SDGsを学べる本など14冊が贈られた。事業の目録を受け取った清山知憲市長は「本との出合いは心を豊かにしてくれる。子どもたちが本に触れる施策を市としても推進したい」とあいさつ。図書委員の6年馬原さゆきさん(11)と内田瑠奈さん(11)が「小戸小児童は本が大好き。大切に読んでいく」と笑顔を見せた。
 黒木会長は「車いす寄贈など奉仕活動を続けてきたが、感染対策優先でなかなか図書購入の予算が厳しいとも聞き、事業をスタートした。今後も若い世代を後押ししていきたい」と話していた。

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