クラフトビールの醸造所開業を目指す福井県坂井市の団体「OUR BREWING(アワーブルーイング)」(岡田朋大代表)が、酒造会社「越の磯」(福井市大宮5丁目、礒見邦博社長)と共同でクラフトビール「ザ・ファースト・バッチ」を開発した。県内初のアメリカンスタイルビールで、ホップの苦みと香りが強いのが特徴。8月5日に発売する。
福井市出身の岡田さん(31)は大学時代、県の奨学生として留学したアメリカ・オハイオ州でクラフトビールの味と文化に感動。帰国後、ビール醸造所のECサイト開発などを手掛けた後、「クラフトビールを通じて地元に貢献したい」と、ビール醸造の研修を経て今年5月にアワーブルーイングを立ち上げた。年内に法人化し、来年秋ごろの醸造所開業を目指している。
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今回のビールは、醸造所を造るまでにアワーブルーイングの認知度を高めようと、以前から交流があった礒見社長(53)にアメリカンビールの開発を提案。コラボが決まった。
岡田さんは、越前市出身で醸造経験を持つ知人とともに一からレシピを考案。越の磯で製造するビールの2倍のホップを使い、かんきつ類や桃のような豊かな香りと味が楽しめるよう酵母にもこだわり、本格的なアメリカンビールに仕上げた。越の磯が製造・販売を行う。
ビールは限定千本。330ミリリットルボトルで希望小売価格660円。8月5日以降、越の磯のECサイトやリカーワールド華で販売するほか、各地のイベントなどでも提供する予定。