JRP、スーパーフォーミュラ第6戦富士でのペナルティ判定について文書を発表

 7月22日、全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は、オフィシャルTwitterアカウントにて『ファンの皆様へ』と題し、7月17日に開催された第6戦富士決勝での「インシデントに関するご意見の回答として、我々の考え」を記した文書を発表した。

 第6戦決勝のオープニングラップにて、平川亮(carenex TEAM IMPUL)、三宅淳詞(TEAM GOH)、そして大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)の3台が絡むインシデントが発生した。中継映像では三宅のオンボード映像も流れたが、その映像では三宅が大湯に後方から追突する形で接触。押される形となった大湯が平川に接触しているように見えた。

 しかしその後、大湯に対し『他車への衝突行為+コースアウト違反により、ドライビングスルーペナルティを課す』という裁定が降った。この裁定について、中継映像や『SFgo』アプリで各車のオンボード映像を見ていたファンからは疑問の声も上がっていた。

 以下に、7月22日にスーパーフォーミュラオフィシャルTwitterに投稿された投稿から全文を掲載する。

* * * * * * * * *

インシデントに関するご意見の回答として、我々の考えを記したいと思います。

ペナルティ判定は大会主催者(サーキット)の競技団が、コースマーシャルからのリポートやコースサイドの監視映像をもとに判定します。その根拠となるエビデンスは審査委員会(JAF)に報告されます。審査委員会では報告を受けた内容を競技規則に照らしながら、監視映像の再確認、判例との比較、必要に応じて当該者への聞き取りなど多角的に調査し、違反行為の有無及び罰則の軽重を決定します。ペナルティを受ける側にも裁定を不服とした控訴ができる権利が与えられています。この様に多くの人間が関わり、公平公正なジャッジにつなげるための努力をしています。

コースサイドの監視映像に加え「SFgo」等の車載映像を判定の材料として活用していく為には、競技団に全車のデータを確実に提供出来る環境作りが必要になります。加えてこれらはファンの皆様にほぼリアルタイムに配信されるため、競技団側が気付けなかった事象について、ファンの皆様から指摘を受けるような逆転現象を防いでいく必要があり。競技団や審査委員会の負荷はとても大きくなります。しかし我々JRPはこのような変化をドライバーズファーストに向けた必要かつ大事な進化であると捉えています。

現在ではさまざまなプロスポーツで科学的な判定が取り入れられております。それらはフェアな競技環境を作り、アスリートの価値を上げ、ひいてはそのスポーツ全体のブランドを向上させます。当然、日本のモータースポーツもそうあるべきです。

我々のツールをどのように活用すれば公平公正なジャッジに繋げられるか、今後の運用方法について、競技団・審査委員会と協議を始めます。そしてファンの皆様に対して、その判定のプロセス、結果をどのようにお伝えすべきかについても同時に議論を進めて参ります。

株式会社日本レースプロモーション(JRP)

* * * * * * * * *

■【動画】アクシデント

| 2022 SUPER FORMULA Rd.6 FUJI

URL:https://youtu.be/fD5l9iQgtGM

© 株式会社三栄