相鉄・東急直通線のレール締結式 来年3月の開業に向け準備進む

パンプーラーを用いたレール締結の様子

2022年7月22日、工事中の新横浜駅構内で神奈川東部方面線(相鉄・東急直通線)のレール締結式が行われ、相鉄本線西谷駅から東急東横線・目黒線日吉駅までのレールが1本につながりました。

レール締結後、締結部の点検確認を行っている様子
レール締結後、安全を祈願して軌道工事関係者の方々によるレール締結部の清めの儀が行われました(日本酒を用いています)
テープカットとくす玉割りも
軌道モータカーが発進し、レール締結部を通過していきます

相鉄・東急直通線は相鉄・JR直通線羽沢横浜国大駅から東急東横線・目黒線日吉駅を結ぶ約10.0キロの路線です。都市鉄道等利便増進法に基づき、国、神奈川県および横浜市の支援を受け、鉄道・運輸機構(JRTT)が整備主体、相模鉄道と東急電鉄が営業主体として事業を進めています。

神奈川東部方面線のうち、相鉄・JR直通線は2019年に開業済み。残る相鉄・東急直通線が2022年3月に開業することで、7社局14路線を結ぶ広大な鉄道ネットワークが形成される

開業のあかつきには相鉄線・東急線が相互に乗り入れできるようになり、横浜市西部および神奈川県県央部と東京都心部との速達性(所要時間の短縮や乗換回数の減少)、東海道新幹線の発着する新横浜駅へのアクセスが向上します。また、2027年に開催される国際園芸博覧会(花博)においては、相鉄・東急直通線が国内外の旅客を運ぶ重要なアクセス路線となることが期待されています。

黒岩祐治神奈川県知事は式典の中で「今回の事業はまさに利用者目線で作り上げたネットワーク。これによって住民の皆さんが便利になる」とコメントし、東京や埼玉から横浜・神奈川への人の流れをぜひ作っていきたいと述べました。また山中竹春横浜市長は、綱島駅東口駅前地区の再開発事業など、沿線の町づくりを着実に進めて街の魅力を高めていくとしました。

今後は残る工事や全線にわたる監査や検査、乗務員訓練などを行い、開業に向けて準備を進めていきます。具体的な開業の日付や運転計画については現在も調整中です。

記事:一橋正浩

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