子どもは食事が無料に! 広島で広がれ「フードリボンプロジェクト」

飲食店などに置いてあって子どももたちが使えるチケット。これで無料で食事が食べられるんです。

こうした「飲食店が子ども食堂のような役割を担うプロジェクト」が去年から始まりました。広島での動きを取材してきました。

フードリボンプロジェクト 橋本展行代表「貧困そのものは解決できないかもしれないけれど、貧困でおなかをすかせた子どもたちはなくしたい」

7月19日、広島市内では初めて行われたプロジェクトの説明会。集まっているのは県内の飲食店関係者です。

子どもたちが無料で!食事が食べられる仕組み。そんなプロジェクトが動き始めています!

広島でフードリボンプロジェクトに参加しているラーメン店を尋ねました。

去年8月のオープンと同時に夢チケットを導入しました。

八幡美咲アナウンサー「子どもたちはこの夢チケットを自由に剥がしてラーメンと交換する事ができます」

店に来た子どもが手にしやすいように入り口の目の前に置いてあります。

夢チケットで食べられるのは人気の牛タンラーメンです。

八幡アナ「おいしい!このおいしいラーメンを中学生以下のこどもたちはいつでも食べることができます」

衝青天 長野淳一店長「全然夢チケットだけ利用していただいてラーメンだけ食べて帰ってもらって全然ウェルカムなので、僕らもよく来たねと迎えてあげられれば」

しかし、なぜ無料で提供できるのでしょうか?

実は地域の大人たちの支援で成り立っているんです。

八幡アナ「食券機には夢チケットのボタンがあります。お値段は200円です」

お客さんは200円で「夢チケット」を購入。200円は店の食材費に充てられ、子どもたちは夢チケットを使い無料のごはんを食べることができる。

言わば「200円の思いやりチケット」です。

普段は人気のラーメン店が「子ども食堂」のような役割を担うんです。

衝青天 長野店長「きっかけは、もともと子ども食堂に興味があって、どこかのタイミングで自分も参加させていただければなと思っていた。飲食店がやっているからお店が営業している時は毎日食べに来ていいよというスタンスで取り組めるところが(子ども食堂とは)違うのかなと」

参加しているのは全国およそ70店舗。カフェや居酒屋のほか実験的にコンビニエンスストアでも行っています。

ファミリーレストランいっちょう 金子康博さん「涙が出ました。ある程度のところになるまでは大人が支援しないといけないのかなと言うところでプロジェクトは共感できる」

肉屋のぶすけ 上杉玲さん「現状も知らなかったし、知った上でお手伝いできることがあるというのはすごくいいなと思いました」

鞆の浦ラーメン鯛丸 佐藤勇樹さん「貧困層の数とか子どもたちがそんなにいると知らなかったので、できる範囲で何かできれば」

広島市では準備中も含めまだ2店舗ですが、今後増えていきそうです。

フードリボンプロジェクト代表 橋本展行さん「夢食堂はまだ特別な存在なんですね。でもこれがコンビニエンスストアくらいになればもう当たり前の 存在になると思う。夢食堂が日本の文化になっていて欲しい」

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