ローカル線維持へ情報共有確認 美作で三県境地域創生会議

ローカル線の維持について情報交換した会議

 美作市、西粟倉村をはじめ岡山、兵庫、鳥取県の6市町村でつくる三県境地域創生会議が21日、美作市内で開かれた。JR西日本が採算の厳しさを理由に姫新線や因美線などのローカル線の存廃を含めた議論を自治体に求めていることを受け、路線維持に向けた各県の動きなど情報共有を図ることを確認した。

 姫新線が通る兵庫県佐用町は、路線の維持・利用促進を検討する同県の協議会が6月に設置されたことを報告。因美線のある鳥取県智頭町は、同県知事と県東部の首長、JRが11日に意見交換したことを踏まえ、公共交通のあり方を協議する新たな組織が近く設立される見通しを説明した。

 姫新線沿線の美作市の萩原誠司市長は「新幹線を含め、ネットワーク全体で議論すべきだ。稼げない路線で稼ぐことはできない。JRの都合だけの話にはならない」と述べた。佐用町の担当者も「地方創生の動きに逆行している」と懸念を示した。

 本年度1回目の会議で、市町村長、担当職員ら約25人が出席。新型コロナウイルスの経済対策などについても情報交換した。

© 株式会社山陽新聞社