ローカル線存続へ沿線市議が会合 岡山、広島県7市 連携組織発足へ

沿線市議会の連携組織発足を目指すことで一致した会合

 存廃の問題が浮上しているJR西日本のローカル線の存続を目指し、岡山、広島県にある沿線7市の市議有志が22日、新見市役所で会合を開いた。出席者はJR西と国に路線維持を強く求めるため、連携組織の発足を目指すことで一致した。

 JR西が芸備、姫新、因美線を「自社の努力だけでは存続が難しい」としたことを受け、新見市議が呼び掛けた。岡山側の新見、真庭、津山、美作市、広島側の庄原、安芸高田、三次市から計22人が参加した。

 市議からは、路線維持について「一自治体だけで対応できる問題ではない」と指摘があったほか、「中山間地域の公共交通を守るため、国への働きかけを強める必要がある」といった声が上がった。今後、所属する各市議会で連携組織への理解を求めていくことを申し合わせた。

 会合の呼び掛け人を代表して藤沢正則新見市議は「住民の通学や通院手段を守るため、路線を残す必要がある。早期の発足を目指したい」と述べた。

 JR西は今春、芸備、姫新、因美線を含む17路線について、利用者が少なく維持が難しいとして収支を公開。その上で、地元自治体に存廃を含めて将来の在り方を話し合うよう求めている。

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