「千葉の事故思い出した」園児の列に車が突っ込む事故受け現場診断 体張り守った教諭を称賛の声もー静岡・吉田町

この1週間、Yahoo!NEWSに掲載された静岡県内のニュース関連のツイートの中で出現頻度が高かったワードを調べると「教諭」「園児」「守る」という言葉が目立ちました。

7月20日、静岡県吉田町で起きた幼稚園児の列に車が突っ込んだ事故。男性教諭が身をていして園児を守ったことがSNSでも大きな共感を呼びました。

<片岡区自治会役員>

「(去年の)千葉の事故のことをまっ先に思い起こした」

<現場の近くに住む人>

「先生がとっさのことでよくかばってくれた。本当に保護者の立場としてもありがたいこと」

7月22日朝、静岡県吉田町片岡の事故現場で行われたのは、警察などによる緊急の現場診断です。参加した人からは、男性教諭の勇気ある行動を称える声が多く聞かれました。

事故が起きたのは、おととい朝のことでした。交差点を右折した車が登園中の幼稚園児の列に突っ込みました。

6人の園児を一緒に歩いていた男性教諭がとっさの判断で身をていして園児をかばい、腕にけがをしましたが、子どもたちは軽いけがで済みました。

<事故に遭った教諭>

「想定外のことは起きるんだなと、運転する側も気を付けて運転していただきたい」

幼稚園では事故後、運転手にわかりやすいよう目立つ色のベストを着るなど対策を強化したということです。

<現場の近くに住む人>

「実際に歩いてみて道路の両端に草が生えている。町からなるべく歩道が広く使えるように指導をお願いしたい」

一つ間違えれば大惨事になりかねなかった今回の事故。二度とこどもたちに怖い思いをさせまいと参加者は通学路の細かな点まで確認して回りました。

<桐田不二雄片岡区自治会長>

「(教諭には)ありがとうございましたという言葉以外ない。地域で子どもたちを見守る方向をこれから打ち出していきたい」

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