旧統一教会関連団体から寄付 昨秋も小田原市教育長同席で 市長は就任時からイベント出席

旧統一教会の関連団体から寄付金を受け取る守屋市長(中央)と栁下教育長(右)=小田原市ホームページの市長コラムから

 旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)から小田原市が寄付金を受け取り、守屋輝彦市長が市ホームページ(HP)上で謝意を示した問題で、守屋市長と栁下正祐教育長が昨秋にも旧統一教会の関連団体と面会し寄付金を受け取っていたことが22日、分かった。守屋市長は2020年の市長就任以来、同団体のイベントに出席している。

 市教育委員会によると、「ピースロード in Japan 小田原実行委員会」幹部が昨年9月に自民党の女性市議とともに市長室を訪れ、守屋市長や栁下教育長にイベントで集金した12万円を手渡した。守屋市長は同10月1日付の市長コラムで寄付への感謝を込めて団体の活動を紹介した。市教委は寄付金を市立小学校の図書購入費に充てたという。

 ピースロードの公式HPによると、旧統一教会の創設者が提案した「国際平和高速道路」による世界平和をビジョンに掲げて、参加者が自転車に乗りリレー形式で日本を縦断した。共催団体には旧統一教会の関連団体が名を連ねる。

 小田原でのイベントは20、21年の8月に行われ、守屋市長も2年連続で来賓として出席していた。

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