新市民会館プレ事業に5件採択 岡山文化芸術創造、演劇や音楽

 公益財団法人・岡山文化芸術創造は、岡山市の新市民会館「岡山芸術創造劇場」(北区表町、愛称・ハレノワ)の来年9月1日の開館に向けて公募した本年度のプレ事業に5件を採択した。市内に拠点を置く5団体で、表町商店街や城下地下広場などを舞台に演劇や音楽ライブといった多彩なイベントを繰り広げ、機運を高める。

 2021年発足の団体「Total Sound Produce」は城下地下広場で音楽ライブイベント(来年2月11日)を計画。飲食マルシェの出店も予定する。21年に旗揚げした「劇団はぐるま」は表町商店街の店舗で、演劇作品の創作、上演(2月11、12日)に挑戦する。

 NPO法人アートファームは市中心部の京橋、西中島地区を主会場に12月まで開催中の「岡山河畔芸術祭」の一環で映像作品を上映するほか、ダンス公演やトークイベントを展開する。9~12月に計8日程度予定する。

 岡山大演劇部の卒業生らでつくる「天神幕劇」は、市中心部の文化施設などを会場に演劇祭を企画する。短編作品を披露する団体・個人を募り、23日から2月12日にかけて計5日間の公演を目指す。公募市民が出演する「岡山劇団SKAT!!」による公演(9月3、4日、市民文化ホール)もある。

 15件の申請があり、劇場関係者らの選考委員会がオリジナリティーやにぎわい創出といった視点で審査した。1件当たり最大100万円を助成する。財団は「新しいことにチャレンジする団体を後押しし、市民に文化芸術を身近に感じてもらうきっかけをつくりたい」としている。

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