【サル痘】WHOが緊急事態宣言 各国に感染対策強化求める

 世界保健機関(WHO)が23日、欧米を中心に感染拡大が続いている「サル痘」について、公衆衛生上の緊急事態を宣言した。2020年の新型コロナウイルス感染症に対して発出された以来の宣言。

「感染さらに拡大するおそれ」

 「サル痘」は今年に入って欧米を中心に感染例が相次いでおり、今のところ収束する気配はない。この日の報告によると、今年1月1日から7月20日までの集計で、70ヵ国14,533の感染数となっていて、数ヶ月前より感染数が倍以上になっている。欧米の多くの国で感染が報告されているほか、アジアでも韓国、台湾などで感染が判明している。日本ではまだ感染報告はない。

 WHOのテドロス事務局長は会見の中で「感染はさらに拡大するおそれがある」と見解を示し、各国に水際対策など感染対策を強化するよう求めた。

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